若い頃には当たり前にできていたことが、ある日ふと「しんどい」と感じる瞬間がある。体力も気力も、少しずつ確実に変わっていく――それが歳を重ねるということなのかもしれない。日韓累計45万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)の発売を記念した本記事では、ライターの柴田賢三氏に、老いを実感する瞬間についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

アラフィフ男性が「もう若くないんだな…」と実感する意外な瞬間とは?Photo: Adobe Stock

愛車のスポーツカーで
足がつりそうに……

 私は、30年以上前に買ったイタリアのスポーツカーを所有している。

 もちろんフェラーリじゃない。当時の日本車と同じ価格帯で買えた大衆車で、オートマではなくマニュアル車、しかも左ハンドルだ。

 買ったばかりの頃は、そのお気に入りの車でどこまでも行けた。片道数百キロの道のりもまったく苦にならなかった。

 イタリア車だから、これまでにかかった修理代やメンテナンス料は計算したくない。それこそ、30年分の合計でフェラーリが買えたかもしれない。

 それでも、自分の給料でローンを払って最初に買った車で、愛着があって手放せない。今でも、月に何度かは休みの前日の深夜に高速を走らせている。

 せいぜい数時間、距離にして100キロ程度のドライブだが、自宅に戻るとヘトヘトになっていることに気づく。「パワステ」とは名ばかりの重いハンドル操作、マニュアル車だから坂道発進のクラッチ操作だけでも足がつりそうになる。

 50を過ぎて、はじめて「スポーツカー」という言葉の意味がわかった。少しドライブするだけでもスポーツをやったほど運転に体力を使うのだ。

耐えて、耐えて、がまんして……

 日韓累計45万部を超えるベストセラーとなった、『人生は「気分」が10割』の中には「歳を取るということ」という項目がある。

 当たり前だったことが、歳を取ると当たり前じゃなくなる。別にどうってことなかったことがどんどん大変になる。そんなことを知ってだんだん怖くなっている今日この頃。
――『人生は「気分」が10割』(p.207)

 著者のキム・ダスル氏は、「こんな過酷な現実を、ただひたすら耐えて耐えて、がまんし続けているのが、大人って生き物らしい」と書いているが、その通りだと実感する。

 人間関係も難しくなる。子ども時代は誰とでも分け隔てなく仲良くできた。だけど10代、20代と成長するにつれ、計算高くてすぐ裏切るような人間の割合が増えて、人に対する不信感が生まれてしまった。
――『人生は「気分」が10割』(p.206)

 これも、まったく同感だ。

 キム氏は著書の中で、こうしたことに対処する様々なヒントを散りばめてくれている。この本を開けば、どこかに答えを見つけられるはず。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

柴田賢三(しばた・けんぞう)
大学卒業後、複数の出版社や不動産会社での社員を経てフリーライターとして独立。週刊誌、月刊誌、WEBメディアなどで記者、編集者を経験した。事件、芸能、スポーツ、サブカルチャーまで幅広く取材に携わり、のちに新聞やテレビでも大きな話題になったスクープをモノにしたこともある。