日本の40・50代の半数以上が
「キャリア形成に未着手」という現実

 リクルートのレポート「個人のキャリアに関する日米比較 ミドル世代の状況とキャリア自律の効果」によると、将来のキャリアに対して取り組んでいることがないミドル世代の割合は日本では約5割に上り、米国の8.5%と比べて大きな差が開いています。

 将来のキャリアに対して取り組めていない、その背景には、次のような構造があります。

・日々の業務に追われ、将来を考える余裕がない
・会社の配置・制度にキャリアを依存してきた
・「何から始めればいいか」の情報がほとんどない
・役職定年・早期退職など“会社起点”の変化が続く
・これまでとは異なり、定年後の人生も長く残っているので、自分軸と会社軸両方で考えるのが困難

 多くのミドル層は、「不安はあるのに具体的に何もできない」という宙ぶらりん状態に陥っているのです。

若手の成果にモヤモヤ……
成長が止まりかけている危険信号とは?

 見えない不安は気づきにくいものです。

 ここで、次のチェックリストを参考に自分自身を振り返ってみましょう。

◆成長が鈍り始めているサイン

□新しい提案を聞くと、まず否定から入ってしまう
□若手の挑戦や成果に、なぜかモヤモヤする
□判断基準が「リスク」「不安」「損得」中心になりがち
□キャリアの話になると“もう遅い”と口にしてしまう
□過去の成功パターンに固執してしまう
□将来を考えると、漠然とした不安が先に立つ
□会社の役職や肩書が、自分のアイデンティティーの中心になっている

 当てはまるものはあったでしょうか。

 これらの反応は、決して衰えではありません。むしろ、次の成長に移る直前の揺れ戻しのようなもの。ここを正しく捉えて越えれば、成長の質は確実に変わります。