学校で学ぶ歴史は、偉人たちの輝かしい功績や「すごい」エピソードが中心です。しかし実際には、思わず目を疑うような「やばい」行動や、人間味あふれる一面も数多く記録されています。本記事では、『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より、豊臣秀吉が妻・ねねに宛てて書いた手紙を抜粋して紹介します。『豊臣兄弟!』で注目が集まるいま、ドラマでは描かれない秀吉の「意外すぎる素顔」を見ていきましょう。

『豊臣兄弟!』で話題の秀吉、ドラマでは描かれない「下品すぎる恋文」のやばい内容とは?イラスト:和田ラヂヲ(『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より)

愛する妻に「うんこ」連発の手紙を送る

 豊臣秀吉は当時としてはめずらしく、恋愛結婚をした妻のねねをとても大事にしていました。秀吉が戦でねねのそばを離れていたときに送った、こんな手紙があります。

具合が少しよくなったと聞いて一安心。帰ったらすぐにお見舞いに行くからね。下剤を飲んで、うんこ(大便)をちょっとでもいいから出していこう!
追伸:やっぱり下剤を飲んで、うんこを出そう! うんこがどのくらい出たか、めでたい知らせを待ってるね。
(以上、現代語訳)

 どうやら、ねねは便秘で苦しんでいたようです。「大便」3連発の手紙を送られたねねは恥ずかしかったかもしれませんが、ふたりがかなりの仲良し夫婦だったことが伝わります(まあ、秀吉の子を産んだ側室の茶々は戦場に連れて行っているのですが……)。

 その後も秀吉はねねに、

今度の遠征では白髪が増えちゃって、ねねに会うのが恥ずかしいよ。ねねにだけは、そんな気づかいはしなくていいと思うけど……。(以上、現代語訳)

 と、かわいい手紙を書いています。側室がたくさんいても「ねねだけは特別」と言われたら悪い気はしなかったのでしょう。

「人たらし術」で出世したといわれる秀吉は、家族に対しても気づかい上手だったのかもしれません。

(本原稿は『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』からの抜粋です)