インターネットの発達で思い込みは加速傾向に!
損を過剰に避けてさらに損しないよう、客観性を保とう!

長谷川 次に、商品を調べるとき。「自分が正しいと思う意見だけを集めてしまう傾向」(確証バイアス)があります。

ザイゼン どういうことですか。

長谷川 例えば「アクティブ型の投資信託は手数料が高いから悪」という否定の意見を一度信じると、そうした主張の記事だけが目に入り、肯定派の意見は無意識に無視するようになります。最近はインターネットのアルゴリズムが発達し、自分の関心に近い情報ばかりが出てきがち。こうした傾向はさらに強まっています。

ザイゼン たしかに、思い当たるフシはありますね。

長谷川 商品を売買するとき、「過去の成功に引きずられる」(アンカリング)のも注意。例えば、高値を更新した保有銘柄が株価を下げたとき、「あの高値までは再び到達するはずだ」と、根拠なしに思い込んでしまうことがあります。

ザイゼン その気持ちはわかります。

長谷川 これは、過去の高値がアンカー、つまり錨(いかり)となり、現在の判断が歪んでいる状況です。株価がさらに下がり、売り時を逃す原因に。

ザイゼン ボクの友人のように、損の確定を極端に嫌がる人もいますよね。

長谷川 「損失の痛みは、同額の利益の喜びの約2倍」ともいわれ、これも思い込みの一種(損失回避バイアス)です。 

ザイゼン 思い込みに陥らないためにはどうすればいいですか。

長谷川 ルールを決めて機械的に動くのが一つの方法。短期投資をしている人なら「買値から○%上がったら利益確定。△%下がったら損切り」といったルールを決めましょう。

ザイゼン 感情が入る余地がない!

長谷川 売買する前に、自分の考えを家族に話してみるのも有効です。第三者の客観的な意見がもらえますし、自分の行動が合理的かどうか、話しながら自然と整理されていきます。

ザイゼン 気づかぬうちに思い込みにハマっているのが怖いところですが、身近な人と話しているうちに、我に返ることができそうですね。具体的なルールを決めることからやってみます!