答えが出ないほど悩むのは、両者の条件が互角な証拠であり、どちらを選んでも正解です。期限を決めて最後はサイコロで決めても構いません。人生は一本道であり、選ばなかった道のタラレバは幻想です。大切なのは周囲に流されず「自分が納得して選んだか」という自分軸。仮に失敗してもそれは次の成功への連鎖(学び)になるため、安心して決断しましょう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】人生の選択で「後悔を招きやすい」意外な共通点Photo: Adobe Stock

悩んで決められない時、どうする?

本日は、「AかBか」と悩み続け、なかなか答えが決められない優柔不断な方に向けて、「どちらを選んでも正解である」というアドバイスをお話ししたいと思います。

選択を迫られた時に深く悩み、なかなか決断できなかったり、良くないことが起きた時に「違うほうを選んでいればよかったのではないか」と後悔したりして、くよくよしてしまう方は多いと思います。しかし正直なところ、極限まで悩んで答えが出せない時は、どちらを選んでも良いのです。極端に言えば、サイコロを振って決めたり、他人に委ねてしまっても良いくらいです。

なぜなら、「めちゃくちゃ悩んで答えが出ない」ということは、どちらの選択肢にも同じくらいメリットとデメリットが存在するから。もし、どちらか一方のメリットが圧倒的に大きければ、迷うことなく答えは出るはずですよね。極度に悩むということは、条件がほぼ互角であり、あとは「お好みの問題」という状態なのです。

悩む期限を決め、最後は適当でも大丈夫

ですから、ずっと考えても答えが出ない時、明日になれば決定的な新情報が出るというような特別な事情がない限りは、悩む時間をあらかじめ決めておくのがおすすめです。

「今晩、一晩だけ考えて、明日には決めよう」といった目安を設けてみてください。そして、その期限までに答えが出なかったら、あみだくじでもサイコロでも構いません。適当に決めてしまっても良いのです。

人生は1本道。選ばなかった道は存在しない

結局のところ、選ばなかった選択肢について「もしあちらを選んでいたらどうなったか」というシミュレーションは誰にもできません。実際に何が起きるかなんて、分かりっこないからです。

人生にはたくさんの選択肢があるように見えますが、実際には同じ時間しか流れていません。パラレルワールド(平行世界)のような概念もありますが、それはあくまでSFの世界のお話です。現実の人生には、道は常に1本しかありません。

たまたまあなたが選んだものが「あなたの人生」になるだけであり、違うものを選んだらそれはそれで別の「人生」になるだけ。常に1本の道しか歩めないのですから、選ばなかった道についてくよくよする必要は全くないのです。