投資家がデータセンターへの支出を続ければ、エヌビディアなどのテクノロジー企業は恩恵を受けるPhoto: Jason Henry for WSJ
人工知能(AI)への期待によって 株式バリュエーション が2020年のバブル期の高値を超え、ドットコム・バブルのピークだった2000年以来の高水準まで押し上げられてから、およそ6カ月がたつ。
それ以降、奇妙なことが起きている。株価収益率(PER)で示されるバリュエーションが大幅に低下する一方で、株価は先週、史上最高値を更新したのだ。
これは単なる珍しい動きではない。1985年までデータをさかのぼっても前例のない事態だ。株価の下落を伴わずにバリュエーションが6カ月間でこれほど大きく低下したことは、これまで一度もなかった。
PERの基本的な仕組みを理解することは役に立つ。PERの最も有用なバージョンである予想PERは、ある企業が今後1年間に稼ぐ利益に関するウォール街アナリストによる予想の平均に対して、当該企業の株価が何倍に当たるかを示す。昨年10月のピーク時には、S&P500種指数のPERは23倍を超えていた。
最近バリュエーションが下落している理由も異例だ。PERのEの部分である企業の予想利益が急拡大している。S&P500種指数の昨年10月の高値からの上昇率が3%と、株価が小幅な上昇にとどまっているため、PERが低下しており、つまり昨年10月時点ほど株価が割高ではなくなっている。PERは一時20倍を割り込んでいたが、株価の持ち直しで22倍まで戻している。ただ、いずれも長期平均の16倍を上回っている。







