写真提供:ポプラ社
芸人の飲み会というと派手などんちゃん騒ぎを想像するが、ピン芸人・岡野陽一の飲み方は静かでこだわりが詰まっているという。芸人たちの少し知的な酒の嗜み方を、後輩の鈴木もぐらが明かす。※本稿は、お笑い芸人の鈴木もぐら『没頭飯』(ポプラ社)の一部を抜粋・編集したものです。
瓶ビールをこよなく愛する
岡野陽一の飲み方の流儀
岡野陽一さんは必ず瓶ビールから始めます。瓶ビールが大好きなんですよ。瓶ビールが好きっていう共通点があったのも岡野さんと私が気が合ったひとつの要因かもしれません。岡野さんは食にはあんまり関心がないんですけど、瓶ビールには流儀がある。これまで付き合ってきて私が観測した限り、5つの流儀があります。
流儀1、瓶ビールはひとり1本頼む。
ふたりで飲みに行って、お互い瓶ビールを飲むとしたら、ふつうは瓶ビール1本頼んで、グラスふたつください、ってなりますよね。でも岡野さんはそれを許さない。必ずひとり1本ずつ頼む。人に注いでもらうんじゃなくて、自分で1回1回注ぎたい。1本をできるだけ自分で何回も注ぎたいんです。
流儀2、瓶ビールは濃いほうがいい。
岡野さんはキリンラガーがいちばん好きです。あっさりよりも濃い派。だから私がなにもきかずにキリンラガーの瓶ビールを注文すると「わかってるね」って顔をします。喜んでる感じが伝わってきます。
流儀3、最初から最後までずっと瓶ビール。
しばらく飲んでから、「おれ次、ホッピーにしますけど岡野さん変えますか?」ってきいても「ま、しばらく大丈夫かな、大丈夫」みたいに言うんですけど、絶対に変えない。最初から最後までずっと瓶ビール。あとで変えるかもしれないみたいな含みをもたせて毎回カッコつけるんですけど、結局変えない。もしかしたらビールしか飲めないって疑惑もあります。







