失敗してもいい。
やりきることで市場価値は高まる

南 英語力も含め、ビジネスパーソンとしての市場価値を考えている方は多いと思いますが、価値を高めていくにはどうしたら良いとお考えですか?

森岡 やりきることです。できる・できないではなく、やりきったか・やりきっていないかだと思います。人は失敗するごとに自分の言葉で語れるようになるから、そのバリエーションが多い人ほど価値が高いのではないでしょうか。教科書に書いてあることを読む人よりも、経験を元に語れる人の方が圧倒的に強い。だから、たとえ失敗したとしてもやりきったほうがいいと思います。

南 自分の価値観を信じて、主体的に物事を起こすというイメージですよね。

森岡 そうですね。

南 ちなみに、今後は個人の専門性は重要視されると思われますか?

森岡 特殊なスキルというのは重要視されるでしょうね。何でもいいからひとつの専門スキルを持っておくのは武器になるでしょう。

南 アメリカで会社を作った日本企業の社長さんから聞いたのですが、たとえば日本では1人が行う3つの仕事(役割)を、アメリカではあえて3人が行うというのを聞きました。Facebook本社でも役割分担や専門性は細かく分けていますか?

森岡 Facebookはまだまだ社員数が少ないので、役割は細かく分けていないです。ただ、役割を分けることのメリットはありますよね。専門の人が専門分野を手掛ければ、一つひとつのクオリティが高くなりますし、スピードも速い。

南 そうですね。会社のステージや規模によりますが、役割を細かく分けることで属人化しにくいというメリットもありますね。いくつもの役割を1人が行っていた場合、同じようなパフォーマンスを出せる人材が見つからずに、引き継ぎが難しくなることもありますから。