模試でよくある落とし穴(4)
解説動画を見て満足してしまう

 また、大手塾では模試の解説動画を作成してくれているところが多く、大変ありがたいサービスです。ただし、すぐに動画を見て分かった気になるのは危険な学習だといえるので注意が必要です。

 復習をしているのに成績が全く上がってないようなら、まずは、動画での解説も見ずに、自分で問題をやり直してから改めて動画を見るというふうに順番を変えると良いでしょう(これは、紙での解説にも当てはまります)。

 ご家庭でお子さんの質問対応をするときにも、同じことが当てはまります。丁寧に解説をすればするほど、「その場では分かった気になってしまうけど、実は自分では解けない」という状況になりがちです。ポイントは、本人が鉛筆を動かす作業をしているかどうかです。

模試の目的を考えて
無理のない学習をするのが王道

 どの塾も、以前は模試の偏差値表や答案用紙を紙ベースで手渡しで返却していました。親身な塾は、今でも授業担当から「君はここまでできていたらいいからね。復習は、問○をやりなさい」というアドバイスをしているでしょうし、定期的に保護者会などで模試の意味をお伝えするようにしていると思います。

 ただし、模試がウェブ返却となると、講師の手を挟まないので、どうしても親主導での復習となりがちです。親心から、どうしても「やれることはすべてやってほしい」となりがちですが、お子さんの現状に合わせた無理のない学習をするのが結局は、受験勉強の王道だと思います。

 そして、「ほんの少しのことでも、できるようになったことを見つけてあげる」「成績に変化が見られなくても、努力している姿勢を褒める」「改善しようとした気持ちを大いに認める」「継続して頑張っている気持ちを大事に扱ってあげる」というスタンスが、よく言われることではありますが、伴走の王道でもあります。

 お読みいただいたご家庭の肩の力が抜け、一つでもヒントがあったのであれば幸いです。良い春になりますように。