毎日、仕事や家事、勉強をがんばっている。でも、ある日、ふっとすべてが嫌になる――そんな瞬間はないだろうか。それは「弱いから」でも「甘えているから」でもない。むしろ、ずっとがんばってきた人ほど起きやすい現象だ。今回は、話題の書籍『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルべウ著、藤田麗子訳)から一部を抜粋・再編集しながら、その理由に迫る。(構成/ダイヤモンド社・林えり)

急に心が折れる人が「無意識にやっていること」とは?Photo: Adobe Stock

無意識にやっていること:限界なのに「大丈夫なふり」をしてしまう

一見、何も問題なさそうに見える人ほど、ある日突然、すべてが嫌になる。

その理由はシンプルだ。

「限界まで我慢しているから」である。

本当はつらいのに、周りに悟られないように弱さを見せない。悲しいのに、平気な顔をする。

こうした“我慢の積み重ね”は、少しずつ心をすり減らしていく。

「大丈夫なふり」が引き起こすもの

問題は、「つらいこと」そのものではない。

つらいのに、それを感じないようにすることだ。

「つらくてもつらくないかのように。
悲しくても悲しくないかのように。
大変でも大変じゃないかのように。
そして自分で自分を苦しめる。」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より

感情を押し殺し続けると、ある時点で心は処理しきれなくなる。

するとどうなるか。

・やる気が突然ゼロになる
・人と関わるのが急にしんどくなる
・何もかも投げ出したくなる

つまり「急にすべてが嫌になる状態」が起きるのだ。

ある日、突然すべてが嫌になる

厄介なのは、このタイプの人ほど「自分が限界だと気づきにくい」ことだ。

周囲からは「ちゃんとしている人」に見えるし、本人もそう振る舞い続けてきたからだ。

「一見つらいことなどなさそうに見えて、何だってうまくやり遂げられそうに、大丈夫そうに見えるのに、心は大丈夫ではないことが多い。」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より

だからこそ、崩れるときは一気に崩れる。

“ある日突然すべてが嫌になる”という形で表れるのだ。

動けない状態から抜け出すために必要なこと

では、どうすればいいのか。

まずは自分が「大丈夫ではない」と認めることだ。

誰かに話せなくてもいい。せめて、自分にだけは正直になることが大切だ。

「疲れてる」「しんどい」「もう無理」「本当はやりたくない」

それを認めるだけでも、心の負担は大きく変わる。

『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』には自分の本心に気づかせてくれる言葉に溢れている。

この本に書かれている一文が、心の支えになるかもしれない。

(本稿は『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』を元に作成しました)