周りの日本人は冷ややかなのに
なぜ外国人客は公道カートにハマるのか?
なぜ訪日客は、これほどまでに公道カートに熱中するのか。その大きな理由として考えられるのは、他国には同様のアクティビティはほぼなく、実はかなり希少だというものだ。
何しろ日本の公道カートは、下記のようなメリットを享受できる、訪日客にとって魅力的なサービスである。
・カートの車体が、開放感のあるオープンタイプになっている
・先導車がいるため、ルートに迷わない
・仲間同士で隊列を組んで移動できる
・コスプレや着ぐるみOK
・時速30km前後の低速走行が基本で、無理なくゆっくりと観光できる
・繁華街の中心部を走行できる
さらに、訪日客にできる限り安全に利用してもらえるよう、国土交通省は以前から公道カートの安全対策に力を入れている。
具体的には、公道カートの保安基準を2018年4月27日に改正し、2020年4月1日から段階的に適用している。その内容は次のようなものだ。
・他車両からの視認性を向上させる部品(地上1メートル以上の高さでの視認性確保)の設置義務化
・尾灯など、夜間の視認性を向上させる灯火器の設置義務化
・シートベルト(2点式または3点式)の装備義務化
(※いずれも新車・稼働中の車を問わず共通)
そのうえ、2021年4月1日からは新車を対象に、次のような仕組みを義務化した。
・3点式シートベルトの設置(2点式はNG)
・頭部後傾抑止装置(ヘッドレスト)の設置
・かじ取り衝撃吸収構造(衝突事故時に、ハンドルが運転者にぶつかる衝撃を緩和する機構)の導入
・回転部分の突出禁止(直接触れると危険なため、タイヤやホイールが車体の外側にはみ出す構造は禁止)
出典:国交省拡大画像表示
これらが全て守られるのであれば、日本の公道カートは安全性と娯楽性を兼ね備えた、世界的に見ても珍しいエンターテインメントだと言えそうだ。
しかし実際は、安全性に関する規制を無視し、娯楽性だけを提供する「違法車両」が依然として多く存在する。







