
朝ドラで人気が出た俳優たち
患者は皆、りんたち見習いを病院にいる身の回りの世話をする下女としか思っていない。患者のみならず、職員たちからもそう思われている節がある。
ただ、まだ見習いなので仕方ないところはあるし、とモヤモヤしていると、外科医教授・今井が大名行列のように総回診していく姿が目に入る。『白い巨塔』や『ドクターX〜外科医大門未知子』などでよく見る光景だ。これがあるということは、この病院は野望渦巻く黒い病院に違いない(妄想)。
権威ある先生の前だと園部も殊勝な様子だ。権力者側が人を差別するのみならず、下の側も相手を選別しているという社会の真理をみごとに活写している。
りんは教授の診断に気になるところがあり、それを率直に質問する。さすが、思ったことを咀嚼(そしゃく)しないですぐ口にしてしまうりん。
当然、教授助手の黒川が、主治医の今井教授が言うことに口を出すなと咎める。
平埜生成は朝ドラ出演がこれで3作目となる。『カムカムエヴリバディ』(21年度後期)、『虎に翼』(24年度前期)では人の良さそうな役を演じていたが、今回は打って変わって、冷たい印象の役。俳優としての新たな挑戦であろうか。それともこの人もあとから印象が変わるのだろうか。注目していきたい。
そして、もうひとり。庭で倒れているのかと思ったら、草木をいじっていただけの柴田万作役の飯尾和樹(ずん)。この手のキャラは下働きの人(小遣いさん)に見えて実は偉い人、というパターンが少なくないが、はたしてこの人には正体があるだろうか。この人はいまのところ、唯一の味方になりそうだ。
おっと、肝心の今井教授を演じる古川雄大。『エール』(20年度前期)のミュージックティーチャー役で大ブレイクした。ミュージカルの殿堂・帝国劇場で主演をつとめる活躍をしながら、テレビドラマにも出演。主演作、NHKの『コトコト〜おいしい心と出会う旅〜』は日本列島津々浦々、各地域のおいしいものをめぐる旅のドラマで、ほっこりする。見た目はクール、でもハートは温かい系の役が人気だが、今回は見た目クールに徹するだろうか。
病院編にはなかなかいいメンツが集まっている。これだけの役者を集めたのだから、派手に盛り上げてほしい。







