正しいことを言われると腹が立つ、直美の名指摘

「間違えた」が口癖のりん。思ったことをすぐに口にして、あとから「間違えた」と反省するのが常。

 でも、今日は自分が間違えたとは思っていない。よかれと思ってやったことが受け入れられず悩み、バーンズ先生に相談したら、園部は「いい患者」だと諭される。そのごもっとも(正論)な反応にイライラが募り、鍋に当たっている(ごしごし力任せに洗う)。

 直美「わかった? 腹が立つの、正しいことを正しく言われると。あなたの得意なやつ」
 りん「腹が立った。正しいこと、正しく言われて」

 直美にずけずけ指摘されて、逆にりんは気が楽になったようだ。

 なるほど。りんは負けず嫌いだということだ。だから、間違えた自分が悔しい。でも、ちょっといい子ちゃんでもいたいところがあるから、もやもや。それを直美がずばり指摘して、本音を言いやすくした。

 りんの反省癖やいい子であろうとすることを美徳として描かず、直美を通して批評的に描く。なかなかユニークな脚本だ。女性同士は仲が良ければ良いほどずけずけ言い合うという脚本家の持論に則っている。

 りんは考え直し、自分の考えを押し付けるのではなく、園部の気持ちに寄り添おうと努力をはじめる。

「病院にいてベッドに寝てても何も面白くないですし。花だって、みんなが好きなわけじゃないですし。傷口も気になって当たり前ですよね」などなど、まずは園部のお気持ちを受け入れる。これで園部の気持ちは動くだろうか。

 一方、直美も美徳とは思えない行動に出始めた。

 丸山の薬の塗布を1日3回に増やすことが最適と考えた直美は、藤田に相談。当然、藤田はいい顔をしない。と、思いきや、直美のキラキラしたアイドルみたいな微笑み(ほほえみ)に魅入られて、心が動いているような表情になる(坂口涼太郎の名演、さっそく出た)。

 これって直美のある種の色仕掛けではないだろうか。藤田はまんまとそれに引っかかってしまうのだろうか。
がんばっているりんと直美の努力が報われることを楽しみに、また明日! シマケン(佐野晶哉)も小説家を目指してがんばっている。

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