テック業界で最注目のメモリー大手、稼ぎすぎ?建設中のマイクロンの製造工場(2026年、アイダホ州) Photo:Todd Meier for WSJ

 うなぎ登りの利益が実は懸念材料になり得るというのが、半導体メモリー事業の特性だ。

 この変動の激しい業界では、利益が確実なものだったことは一度もなかった。メモリーチップメーカーの マイクロン・テクノロジー と サンディスク 、そしてハードディスクドライブ(HDD)メーカーの シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス と ウエスタンデジタル はいずれも、この3年間だけでも少なくとも1度、通期営業損失を計上している。しかし、人工知能(AI)ブームがメモリーチップとHDDの大規模な需要を喚起している今では、こうした日々は遠い過去のようだ。4社はいずれも今年に入り売上高が急増している。

 現在、サンディスクとマイクロンの売上総利益率は約80%となっている。過去の実績を見ると、10%未満~60%前後と幅がある。

 足元の水準は、物理的にチップを製造するという、極めてコストのかかる事業を手がける企業としては、持続不可能なほど高いように思われる。だが、この半導体製造に特有の性質は、こうした利益を生み出している市場環境が当分変わりそうにない理由も示している。メモリー需要は現在、急増しているが、新たな製造施設の建設には何年もかかるからだ。