和田 やりたいと思っても、高齢の方には何らかの理由をつけて行動を抑えてしまう人がいます。でも確実に言えるのは、「高齢になったら今日が1番元気」ということです。「健康でいられなくなるリスク」は年々高まっていきますからね。だから「やりたい」と思ったら、すぐ行動を起こしたほうがいいと思うんですよ。

藤本 年寄りは意地を張り過ぎるからね。せやけど意地を張ったところで、人生は思い通りにいかない。株もそうだけど。うまくいかないのを楽しむくらいの余裕が重要なんやないかな。

和田 健康で幸せな人生を送るには、藤本さんのような柔軟な考えが大事だと思います。毎日の結果でストレスが溜まることはないんですか?

藤本 楽しいからね。「今日買うたら明日なんぼになる」とか「今日で一旦売っといたら明日なんぼになる」と思うと、そりゃあ楽しいでしょ。しかも予想が当たると利益が出るのやから。もちろん負ける時もあるけどね(笑)。

欲をかかず真ん中を取る投資術で
「頭と尻尾はくれてやれ」を貫く

和田 負ける時も含めて面白みなんですね。

藤本 そりゃあ全部勝てたら一番やろ(笑)。せやけど全部勝つことはない。神様じゃないからね。100回やって80回か82回くらい勝てば大成功。100回やって100回勝つことは神様でもできない。

和田 80回でも相当、高い勝率ですけどね(笑)。

藤本 株の言葉で「頭と尻尾はくれてやれ」と言うんやけど。投資家は皆「底値で買って天井値で売りたい」と思ってる。けど「ここが最高値や」と思った時はまだ伸び、「最安値や」と思うた時にもまだ下がったりする。天井や底を狙おうと欲かくと、まずい結果になるんやね。魚だって頭と尻尾は食えんやろ。

和田 これまた名言ですね(笑)。

藤本 私はとことん真ん中ですわ。1000円動いても頭と尻尾は200~300円で真ん中の700円を取れれば十分に成功と思うとる。欲をかくとなかなか売れへんし、買われへん。結果、うまくいかん。

和田 そう思えるのも経験の差でしょうかね?