『ONE PIECE』チョッパーPhoto:Paul Rutherford/gettyimages

 アニメは欧米で数十年にわたってポップカルチャーの傍流にとどまってきたが、いまやハリウッドで最も「熱い」ビジネスの一つとなった。

 日本のアニメに特化した最大手の配信サービス、米クランチロールの契約者数がこの1年で25%近く増加し2100万人に達した。親会社の ソニーグループ が8日に発表した。一方、ハリウッドの大手配信サービスの契約者数の伸びはほぼ頭打ちであり、一部の企業は契約者数の公表そのものを停止している。

 日本の調査会社GEMパートナーズによると、米国で昨年、「呪術廻戦」や「地獄楽」などのアニメシリーズを視聴した人の割合は22%で、2020年の10%から倍増した。ニールセンによると、今年1月のクランチロールでの米国人の視聴時間は44億分に達し、2024年1月の21億分の2倍以上になった。

 大手エンターテインメント企業は競うように アニメを配信サービスに追加している 。米国の製作スタジオの従来の作品とは全く異なるコンテンツを求める若年層を取り込むことが狙いだ。

「ファンからは、ストーリーが独創的でキャラクターが親しみやすいといった声が届いている。こうしたテーマは他の娯楽媒体ではなかなか見られないものだ」。クランチロールのプレジデント、ラウール・プリニ氏はそう話した。