筆者は、「『義理の娘さんには言いにくい』というその配慮、継続した方が賢明かもしれません」と回答した。
相談者が若夫婦の未来を案ずる気持ちに偽りはないだろうし、「私は運動不足だから、一緒にウォーキングしない?」と婉曲的にアプローチするとか、「本当に体が心配なの!」と正面からぶつかってみるのも、悪くないかもしれない。
とはいえ、相談内容の「背も高いし」とか「可愛くなる」云々、余計なお世話の一言、二言がいただけない。仮に義娘の方から、「お義母さんガリガリですね。ちょっとふっくらされたらお綺麗なのに!」などと意見され、心穏やかでいられるだろうか。
この手の物言いは、「今は可愛くないってこと?」との現状の否定のみならず、「ずっとそう思ってたの?」と過去に遡っての疑心暗鬼を招く恐れもある。「健康で長生きしてほしい」という折角の親心も、別の本音を潜ませた「トロイの木馬」と勘繰られては皆が不幸だ。
太っていようが痩せていようが、人それぞれ。
誰かがとやかく言う筋合いは微塵もない。
『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』(山田ルイ53世、大和書房)
大体、「一生添い遂げる」と誓い合った夫婦、「この子のためなら何でも……」と生まれた日に涙した我が子との間でさえ、諍いが絶えないのだ。
時間とエネルギーが有り余っていた若い頃ならともかく、体力・気力も落ち着いてきた大人になってからの人間関係は、湯船に肩までどっぷりと浸かる類いのものではなく、足湯程度で良い。
LINEグループの中には固い友情で結ばれたメロスも、泣いた赤鬼も青鬼も、義経と弁慶もいない。
大人同士の気の合う話題なんて、1つくらいあれば良い。
仲良くなろうと躍起になって共通点を探すよりも、大人になって磨くべきは、たくさんある違う点を「横に置いておける力」ではなかろうか。「ほどほど」の付き合いで上出来だと思う。







