写真はイメージです Photo:写真AC
あの頃、おばあちゃんたちの間で「紫色の髪」が流行した理由を、現役美容師が独自の視点で分析します。「髪を紫色に染めたおじいちゃん」をたまに見かける理由についても解説します。(現役美容師・ライター 操作イトウ)
なぜおばあちゃんは
髪を紫色に染めるのか?
皆さんは、髪を「鮮やかな紫色」に染めたおばあちゃんを見かけたことはありますか?
現役美容師である筆者の肌感覚では、「紫ヘアのおばあちゃん」は昭和末期~平成初期に急増し、年配女性を象徴する姿として認知されるようになりました。
近年はやや流行が落ち着いている印象ですが、今でも「紫の髪」と聞くと「おばあちゃん」をパッと連想する人も多いはず。それほど、このビジュアルは世間に定着していると言えるでしょう。
ではなぜ、あの頃、おばあちゃんたちの間で紫ヘアが流行したのでしょうか。筆者の考察をお伝えしていきます。
往年の淡谷のり子さん。この写真は白黒だが、テレビでは「紫ヘア」で活躍していた Photo:JIJI拡大画像表示
アラフォーである筆者にとって、「紫ヘアのおばあちゃん」の代表格は「ブルースの女王」と称された女性歌手の故・淡谷のり子さんです。
淡谷さんは1980年~90年代に「ものまね王座決定戦」(フジテレビ系列の人気テレビ番組)の審査員を務めていた際、白髪を紫に染め上げたヘアスタイルで出演していました。
当時70~80代であった淡谷さんは、この頃のおばあちゃん世代を代表する存在であったことは確かです。毒舌キャラが鮮烈だっただけでなく、紫ヘアの流行においても、テレビを介した同世代への影響力は大きかったのではないでしょうか。
さらに歴史をたどると、そもそも紫という色は、テレビが発明されるもっと前から日本で特別視されてきました。
分かりやすいのは、603年に聖徳太子が制定した、日本初の官位制度である「冠位十二階」。位によって服や冠が色分けされた中で、最上位である「大徳」は紫色です。







