アジア人の「白髪の黄ばみ」を解消!
「紫に染める」意外な効果

 余談ですが、ここで白髪に関する「ちょっと残念な事実」をお伝えします。

 ミドル・シニア層の読者の中には、年を重ねた欧米のハリウッド俳優のように、完全な「シルバー」や「グレー」に近い白髪に憧れている方がいらっしゃるかもしれません。

なぜ「おばあちゃん」は髪を紫色に染めるのか?→現役美容師の考察が目からウロコだった!美しい白髪の持ち主である、スーパーモデルのカルメン・デロリフィチェさん Photo: Victor VIRGILE/gettyimages
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 ですが、ほとんどのアジア人は、髪を染めるなどの工夫をしない限り、基本的には欧米人のように美しい「シルバー」や「グレー」の白髪にはなりません。

 欧米人と比べると、アジア人の白髪は「黄味がかった白」になります。その原因は、それぞれの人種が持ち合わせる「色素」です。

 あらゆる色は「色の三原色」である、シアン(水色・Cyan)、マゼンタ(赤紫・Magenta)、イエロー(黄色・Yellow)の3色から構成されます。

 肌・髪・眼なども、この色素によって構成されており、3色の中でどれが多いかという“塩梅”によって見え方が変わってきます。

 この3色のうち、アジア人は「赤」と「黄色」の配分が多く、「青」が少ないことが特徴です。この構成は白髪になっても変わらないため、アジア人の白髪は「黄味がかった白」になるのです。

「黄味がかった白」はアジア人ならではの特性や魅力ではありますが、着古した白いTシャツがちょっと黄ばんで見えるように、やや「洗練されていない印象」「疲れた印象」を周囲に与える可能性も否定できません。

 これに対して、欧米人の髪や肌は「青色」が多く「赤色」が少ないため、黄味が目立たず「青白い白髪」になります。ハリウッド俳優の「シルバー」や「グレー」の白髪が美しく見える理由は、ここにあるのです。

 でも、安心してください。美容師は、アジア人に多い「黄味がかった白髪」を、欧米人のような透明感のあるグレイヘアに見せる方法を知っています。

 それは、髪に「ごく薄い紫色」を加えることです。

「補色(互いの色味を打ち消し合う関係にある色)」の理論を利用した技術で、黄色の反対色にあたる紫を加えることで、黄味を自然に打ち消すことができるのです。