踏み込まれたくない話題になった時、「ウソをつかずに回避する」効果的な方法写真はイメージです Photo:PIXTA

「みんな仲良く」という価値観は、一見すると正しい。だが現実には、それが人間関係のストレスを生み出す要因にもなっている。合わない相手に無理に合わせようとするほど、心は消耗する。だからこそ必要なのは、関係の築き方ではなく、関係の保ち方を見直すことだ。※本稿は、精神保健福祉士の鴻巣麻里香『自他の境界線を育てる 「私」を守るバウンダリー』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

「みんな仲良く」の
呪いを解いて距離をとれ

 みなさんの周囲にも、なんとなく合わない、なんとなく嫌だな、と思う相手がいるかと思います。暴力や暴言で心理的な支配をしてくる加害的な相手まではいかずとも、なんとなくそわそわする、怖い、緊張する、あるいはイライラしてしまう相手です。

 そういった相手とは、できるだけ接触しないことが望ましいのですが、そうもいかない場合があります。そんな相手との関係で苦しんでいるとき、あなたはもしかしたら「みんな仲良く」の呪いにかかっているかもしれません。

 ですが、そんな必要はありません。合わない人、なんだか不快な人、心がざわつくことを言ってくる人、ぐっと距離を詰めてくる人、そういう人とは最低限の礼儀だけ保って距離をとりましょう。

 ここでいう最低限の礼儀とは、とりあえず挨拶をすることです。「おはよう」「さようなら」「ありがとう」の3つを欠かさなければ合格です。挨拶をする、集団での学習や行動において必要な情報の交換だけをする、それだけでいいのです。「仲良くしなければ」と頑張ってしまうと、相手を苦手に思う気持ちが押し込められて苦しくなります。