10年連続で算数オリンピック入賞者を輩出している彦根市発の知る人ぞ知る塾「りんご塾」。天才を生み出すそのユニークな教育メソッドを、塾長の田邉亨氏が初公開した書籍『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(ダイヤモンド社刊)が、話題になっている。本書を抜粋しながら、家庭でも取り入れられるそのノウハウを紹介する。

「またYouTube?」と叱る前に、親が見るべき履歴の中身Photo: Adobe Stock

YouTubeも能動的に利用しているならOK

 拙著『「算数力」は小3までに育てなさい』では、子どものうちに「マイブーム=夢中になるもの」を持つことの大切さについて書いています。とはいえ、それがゲームやYouTubeだとしたら、ちょっと心配になりますよね。

 結論から言うと、能動的に利用しているのであればOKです。

 例えば、歴史に関するものだけを見ていたり、同じ歌い手さんの動画ばかりを見ているとしたら、そこには子どもなりの確固たるテーマがあります。

 ただ単に流れてくる動画をなんとなく見ているとしたら受動的ですが、そこに子どもなりのテーマがあって、自分で検索して見ているとしたらそれは能動的です。

 能動的だということは、無駄にダラダラしているわけではないということ。好きなことを獲得するために、YouTubeという媒体を利用しているだけです。

 算数オリンピックでメダルを取る子たちも、YouTubeをよく見ています。YouTubeで、上の学年の算数を勉強しているのです。要は、賢く利用しているわけです。

 だから、お子さんがYouTubeばかり見ていて、ダラダラ過ごしているように見えたら、どんなものを見ているのか、履歴を確認してみてはいかがでしょうか。

 一貫性があれば、よしとする。そうでないなら、時間を持て余していると判断しましょう。
 後者であれば、子どもがマイブームを見つけるための手助けをしてあげてください。

ゲームに熱中している場合は見極めが難しい

 なお、ゲームに熱中している場合は、見極めがより一層難しくなります。中毒性が高いものが多いので、そこに溺れている可能性が高いからです。

 とはいえ、最近はゲームを通して地名や歴史を覚える子もいるんですよね。突き詰めればプロゲーマーという道もあります。

 一概には言えないので、親が子どもの様子を見て、それぞれ判断するしかありません。もしかすると、学校に友達がいなかったり、親にガミガミ言われる反発心からゲームの世界に入り込んでいるなど、もっと違う原因が潜んでいることもあります。

*本記事は、『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(田邉亨著・ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。