消臭剤はドラッグストアやスーパーの店頭で目立つデザインのものが多いですが、おしゃれな飲食店のトイレに派手なデザインの消臭剤が置かれていると、雰囲気が台なしになります。

 こちらについても、消臭剤のメーカーさんと共同開発したところ、人気商品となりました。

「アタック消臭ストロング」も、介護施設の要望をもとに生み出した商品です。

 介護施設のお客様が洗濯洗剤を大量に購入していたので、お話を伺うと、「いくらシーツを洗濯しても尿のにおいが取れずに困っている。だから洗濯機を1日中回している」という悩みがあることがわかりました。そこで花王さんに相談し、花王さんの技術を活用して、商品化しました。

 お客様の現場に足を運んで、リアルな悩みをたくさんお聞きしたことが、アスクル躍進の原動力となりました。

 このようにアスクルでは、お客様の声に耳を傾けることで、取扱商品の分野を大きく広げていきました。

 もっとも、事業領域を広げていったのかと聞かれれば、実は、そういう意識はありません。商品の分野は広がりましたが、仕事の現場で必要なものを、安価で、スピーディにお届けするというアスクルの事業領域からは、まったくズレていません。

 そんな経験を踏まえると、事業領域を広げるかどうかで悩んだら、まず目の前のお客様に対してもっと深く入り込んでみることを、私はおすすめします。すると、自分の固定観念を超えて、まだやり残したことがあると気づけるのではないでしょうか。