米宇宙開発企業スペースXのミッションは「人類を多惑星種にし、宇宙の真の姿を理解し、意識の光を星々へと広げること」だ。衛星通信網スターリンクは、もっと地に足のついた懸念から生まれた。「火星に都市を造るには何が必要か? 確かなことが一つある。大量のお金だ」。イーロン・マスク氏は2015年、自身の最新のムーンショット(野心的な構想)の発表イベントで語った。「だから大量のお金を生み出すものが必要だ」マスク氏がこの急進的な未来ビジョンを打ち出したのは、スペースXが史上最大規模の新規株式公開(IPO)を視野に入れるはるか前のことだった。当時から同氏はロケット事業だけでは火星に進出できないことを知っていた。遠く離れた凍(い)てつく岩の上に人類の社会を築く唯一の希望は、数千基の人工衛星を軌道に打ち上げることだった。
スペースXの壮大な計画、賄うのはスターリンク
火星コロニー構想の実現に多額の資金が必要だったイーロン・マスク氏は、巨大な衛星インターネット事業を築いた
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