以下が、書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』で紹介している解説と回答です。
一瞬で答えが出る場合がある
“自分の帽子の色はわからないが、前に立っている人の帽子は見える。”
“3人は赤帽子2つ、青帽子2つのうち、いずれかをかぶらされている。”
あなたと兄にとっては不利な状況ですが、姉は自分以外の全員の帽子を見ることができます。
そしてこの状況を見ると、姉が一瞬で答えられる場合があることがわかります。それは、
あなたと兄の帽子の色が同じだったときです。
同じ色の帽子は2つしかないため、あなたと兄の帽子の色が同じなら、姉は自分の帽子が2人とは異なる色だと瞬時にわかります。
沈黙の意味に気づけるか
これが判明しました。
ですが問題文には、「はじめは誰も答えられなかった」とあります。
この沈黙が意味すること。それは、
あなたと兄の帽子の色が同じではなかったため、姉は答えがわからなかった
ということです。
そしてあなたは、前に立っている兄の帽子の色がわかります。
よって、兄の帽子とは違う色を答えれば、あなたは正解できます。
あなたは自分の帽子の色を答えられる
ということで、AIの回答は正解でした。
この問題からの「学び」は?
この問題からは、以下の点が学べます。
・「他人が答えない理由」まで考える視点
この問題のポイントは、自分が見えている情報だけでなく、「兄が答えなかった理由」を使うことです。兄は2人の帽子を見ています。それでも答えられなかったという事実から、「2人が同じ色ではない」とわかります。相手の沈黙や行動の裏にある理由まで考えることで、新しい情報を引き出す視点が得られる問題でした。
・見えている情報を一段深く使う思考
あなた自身も姉の帽子は見えていますが、それだけでは答えは出ません。しかし、「兄が見たうえで答えられなかった」という情報が加わることで、見えている1つの情報の意味が一気に変わります。同じ情報でも、前提が変わると価値が変わるという点を学べる問題でした。
・条件を組み合わせて一気に確定させる力
この問題は、「帽子は赤2つ・青2つ」「兄が答えられなかった」「姉の帽子が見える」という3つの条件がそろって、初めて答えが確定します。1つずつでは不十分でも、組み合わせることで一気に結論にたどり着ける。複数の条件をつなげて意味を生み出す力を得られる問題でした。
このように、「状況を冷静に分析できる力」が楽しみながら身につく問題でした。
(本稿の問題は、シリーズ第1弾『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から抜粋したものです。本シリーズでは同様の「考えるほどに賢くなれる問題」を多数紹介しています)










