ここで大切なのは、能力開発を「会社にやってもらうもの」「会社にやらされるもの」と考えないことです。能力を高める目的は、あなた自身が理想的なキャリアと人生を獲得するためです。

 研修に参加させてもらえないから成長できない、上司が教えてくれないから無理だ、なぜわざわざ勉強しなければいけないのか、という感覚では主体性が消えてしまいます。

 上司との面談では、「このゴールに向けて、このような力を伸ばしたいと考えています」「そのために、このような経験を積ませてほしい」「このような研修やセミナーに参加したい」と、自分なりの仮説を持って臨むことが重要です。

 この姿勢があれば、上司も具体的な支援を考えやすくなります。

第5段階 定期的にズレをメンテナンスする

 環境や技術の変化が激しい現在、組織の戦略も上司の期待も変わり続けます。自分自身も、年齢やライフイベントによって価値観が変わります。期初の面談時点で重なっていたWILL/MUST/CANが、半年後にはズレが生じていくこともあります。

 私自身、上司との1on1では3カ月に1度「このような方向で動いていますが、今の戦略や方針と合っていますか?」と自分から確認しています。

 面談は「永続的な結論を出す場」ではなく、「微調整を続ける場」。このような意識で上司との対話を進めることも、上司との良好な関係を維持するコツになります。
 
 上司との面談を構造化しておくことは、自分のキャリアを成り行き任せではなく、対話によってアップデートしていくために欠かせない準備です。