米国務長官の訪印、関係修復目指すも「米国第一」が影Photo:Hindustan Times/gettyimages

【ニューデリー】インドの首都ニューデリーで開かれた華やかな祝賀行事では、ボリウッドのダンサーによる演技が披露され、特別ゲストとしてマルコ・ルビオ米国務長官が出席した。さらにドナルド・トランプ米大統領が電話で熱烈なメッセージを送ってきた。

 トランプ氏はスピーカーフォンで、米建国250周年を記念する米大使館イベントに集まった1500人以上のゲストに対し、「インドが大好きだ」と語りかけた。会場には写真撮影用にトランプ政権幹部らの等身大パネルも用意されていた。

 トランプ氏は喝采を受けながら、「インドとこれほど緊密になったことはない」と述べ、「インドは私を100%頼りにしていい」と続けた。

 この電話と、ルビオ氏の4日間の訪印は、悪化した対印関係を立て直そうとする米国の取り組みの一環だ。

 華やかな演出の裏で、米国にとって特に重要なパートナー国であるインドとの関係は緊張状態にある。トランプ氏の関税・移民政策、さらにパキスタンや中国への接近がインドを動揺させているためだ。

 イラン戦争の影響で、インドの輸入エネルギーの大半を運ぶ海上輸送路が混乱しており、インドのナレンドラ・モディ首相は今後厳しい時期が待ち受けていると警鐘を鳴らす。また、ルビオ氏訪印のわずか数週間前には、トランプ氏が、インドを「地獄のような場所」と呼ぶコメントをリポストした。このメッセージはルビオ氏の訪印中も話題となり、インド外務省が異例の反論に出た。

 ルビオ氏は今回の訪印で4都市を回り、ジャネット夫人とともにタージ・マハルにも立ち寄った。そうした中で、この摩擦によって両国関係が軌道から外れることはないと強調した。

 ルビオ氏はこの緊張状態をトランプ氏の「米国第一」政策の副作用と位置づけつつも、この政策が緊密なパートナー国さえも例外にしないことを明確にした。ルビオ氏は24日、「これはインドの問題ではなく、米国の貿易面での問題だ」と述べた。