ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は4年以上にわたり、国民を戦争の苦難から守ろうとしてきた。しかしロシアが2014年に併合したウクライナのクリミア半島では、ビーチを目当てに訪れた住民や観光客が今、紛争のコストを直接体験している。ウクライナはクリミア半島を新たな戦域とし、現地の電力・燃料施設に対して毎日数百機のドローンで攻撃している。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの作戦を「長距離制裁」と呼ぶ。クリミアでは今や空襲警報と停電が日常的となり、ガソリン闇市場の相場は1ガロン(約3.8リットル)当たり最大25ドル(約4000円)となっている。ロシア本土と半島を結ぶケルチ橋を渡って数千人の住民と観光客が避難する中、クリミアのロシア側当局は先週、秩序を維持するために非常事態を宣言した。ウクライナのドローンによる封鎖により、クリミアはロシアからの物資供給を事実上断たれた状態にある。