「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【外出先】「育ちがいい人」の親が子どもに気づかせていた、たった1つのことPhoto: Adobe Stock

葬儀に向かう途中で気づいたこと

先日、祖母の葬儀に向かう電車のなかで、ある小学生の集団と一緒になった。

遠足か何かだったのだろう。
みんなテンションが高く、大きな声で騒いでいた。

もちろん、子どもなのだから、楽しくなってしまう気持ちはわかる。

ただ、そのときふと思い出したことがあった。
私が小学生の頃、修学旅行の前日に先生からこんな話をされたのだ。

「電車の中には、みんなみたいに楽しい気分の人もいれば、つらい気持ちの人もいます。どんなふるまいをすればいいか、考えましょう」

当時は、正直そこまで深く理解できていなかった。
でも大人になると、この言葉の意味がわかる。

公共の場には、“自分とはまったく違う事情の人”がいる。

仕事で疲れ切っている人。体調が悪い人。大事な試験や面接に向かう人。
そして、誰かとの別れに向かっている人もいる。

だからこそ、「育ちがいい人」は、“自分たちが楽しいかどうか”だけで声の大きさを決めない。
その場にいる他人の気持ちまで想像して、ちょうどいい声で話せるのだ。

ちょうどいい大きさの声で話そう

小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「ちょうどいい大きさの声で話そう」という項目がある。

【外出先】「育ちがいい人」の親が子どもに気づかせていた、たった1つのこと『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・0のこえ しーっ! なにも おとを ださない。
・1のこえ ひそひそ…… となりの ともだちにだけ きこえる こえ。
・2のこえ まわりの ともだちと なかよく おしゃべりする こえ。
・3のこえ クラスぜんたいに はっぴょうするときの こえ!

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

保護者向けのアドバイスには、「『テレビの音を大きくしたり、小さくしたりするように、声も大きくしたり小さくしたりしようね。』と、状況によって声の大きさを変えることをしっかりと教え、練習させましょう」とある。

小さな子どもは、声の大きさを注意されたとき、ただ「静かにしなさい」と言われているように感じるかもしれない。
でも本当は、「公共の場には、自分とは違う気持ちの人がいる」ということに気づく機会でもある。

楽しい場所では、思い切り笑っていい。
ただ、場所に応じて声の大きさやふるまいを変えられることは、大人になってから、その人の“育ちの良さ”として自然と表れていく。