「プレッシャーで部下を潰す」残念な上司と「鼓舞して伸ばす」デキる上司の決定的な違い写真はイメージです Photo:PIXTA

組織をまとめ、導くにはリーダーシップが欠かせません。しかし、強いリーダーシップは時に部下を追い詰める原因にもなります。経営者やリーダーが持つべき「真のリーダーシップ」とは。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)

強いリーダーシップは
時に部下を追い詰めてしまう

 最近、ニデック(日本電産)で品質不正の問題が報じられました。その背景には、創業者である永守重信さんの強いリーダーシップや、現場への厳しいプレッシャーがあったという指摘もあります。

 ただし、強いリーダーシップそのものが悪いわけではありません。会社のパフォーマンスを伸ばすためや会社を大きく変える局面では、経営者が明確な方針を示し、厳しく実行を求めることも必要です。問題は、その厳しさが社員のやる気や成果につながるのか、それとも組織を追い詰める圧力になってしまうのかという点です。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 永守さんは、非常にせっかちな経営者として知られています。私も関係者から話を聞く中で、その徹底ぶりを実感したことがあります。

  自分が少しの時間も惜しんで動くだけでなく、周囲にも同じスピード感と働き方を求めてきました。仕事においても、結果を出すためには一生懸命働くことが当然だという姿勢を、強く周囲にも求めていたのです。

 かつて日本電産時代に赤字の上場会社を買収した際、永守さんは工場の稼働率を高めるよう強く求めたそうです。私はこの話を、買収された会社の経営に関わっていた人から直接聞きました。

 その会社は厳しい改革に取り組み、短期間で黒字化を果たしました。経営者として見れば、大きな実績です。