米国の新車市場は2020年代の初め以降、100万人規模の潜在顧客が消失し、当面は戻る見込みがないという厳しい現実に直面している。かつて自動車各社の幹部やアナリスト、経済専門家らは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う工場閉鎖やサプライチェーン(供給網)の混乱前の水準に、米国の新車販売台数が着実に回復すると信じていた。しかし、もはやその見方は崩れ去った。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、トヨタ自動車などのメーカー各社は、今年の主要な新車販売計画について、縮小か横ばいを見込んでいる。執拗(しつよう)なインフレや燃料価格の高騰、高金利に苦しむ消費者が、平均約5万ドル(約796万円)にまで跳ね上がった価格に難色を示しているためだ。