ホンダの小型EV「Super-ONE」(インドネシア国際オートショーにて) Photo:JIJI拡大画像表示
ホンダの小型EV「Super-ONE(スーパーワン)」が、発売直後から好調な滑り出しを見せている。軽自動車ではない「小型の普通車」が、なぜ人気を集めているのか。その背景には、1980年代に若者を熱狂させた名車「シティターボII」から受け継いだ“乗り味”があった――。(編集者 高橋 満)
ホンダの新型EV「スーパーワン」と
「40年前の名車」の関係
ホンダが2026年5月に発売した小型EV「スーパーワン」が売れている。
2026年6月の新車登録台数は1061台。EVとしてはかなり好調な立ち上がりで、ディーラー向けの試乗車を含めると、すでに1.4万台を受注したとの報道もある。
多くの消費者がスーパーワンに注目する背景には、既存の軽EVとはひと味違う「設計・デザイン」や「走りの楽しさ」がある。
まず設計・デザインを見ていくと、スーパーワンはホンダの軽EV「N-ONE e:(エヌワン イー)」(25年9月発売)をベースにしている。
その上で、外側に張り出してタイヤを覆う「ブリスターフェンダー」を設置して全幅を拡大し、軽自動車ではなく「普通車」のボディサイズとした。
「スーパーワン」の構造(出典:ホンダ)
他社のモデルに例えると、発想としてはスズキの軽クロスカントリー「ジムニー」と普通車「ジムニーシエラ」の関係に近い。
また、スーパーワンは巨大な駆動用バッテリーを積むEVでありながら、軽量のパーツを搭載することで、車両重量をクラス最軽量となる1090キロに抑えている点も魅力だ。
とは言え、スーパーワンは単に「エヌワン イー」を普通車に格上げしただけのモデルではない。実はこのクルマは、40年以上前に発売され、若者を中心に熱狂的なファンを集めた名車「シティターボII」のエッセンスを受け継いでいるのだ。







