そしてタンパク質だけでなくカルシウムが取れる「牛乳」は、カルシウム不足の日本人に強く勧めたい、とも話す。

「日本人はどの世代もカルシウムが不足気味です。もちろん骨量は20歳頃までしか貯蓄できませんが、だからといってそれ以降、骨を丈夫にするカルシウムがなくていいということではありません。骨量としてためられなくても、カルシウムをきちんと摂取することで骨からのカルシウム流出を抑えることができます」(望月氏)

 また血液中のカルシウムには重要な働きがあるという。

「不足すれば脳の神経伝達が不安定になって、記憶力への悪影響があるとされています」(同)

 小魚でカルシウムが摂取できるといっても、毎日コツコツ一定量を食べ続けるのは難しい。確かに牛乳はカルシウム摂取に手軽である。

「緑茶が最強」と
太鼓判を押す理由

 そして認知症リスクを下げる五つ目の飲みものは、「緑茶」だ。

 新茶が出回る時期だが、「新茶に多く含まれるテアニン(アミノ酸)には血圧上昇を抑制し、精神をリラックスさせ、脳を保護する働きがある」と東丸医師。

「東北大学医学部の栗山進一氏の研究グループは、緑茶を1日2杯以上飲めば頭のさえを保つ可能性があると発表しました。また1日2杯以上の緑茶を飲む人は、1杯の緑茶を週3回飲む人と比較して、認知障害のリスクも低い。緑茶を飲む回数は1日2杯より少なくても大丈夫です。1杯の緑茶を飲む回数が週4~6回の人は、週3回以下の人に比べ、認知障害を示す割合が38%低いと報告されているのです」

 東丸医師は「緑茶が最強でしょう」と太鼓判を押す。

「紅茶やコーヒーと同じように抗酸化作用(カテキン)やカフェインを含みますが、それらと比べてカフェイン量が多くありません。カフェインは、炎症を抑えるという良い面もある半面、人によっては心臓や血管に負担がかかりますから、自信をもって万人に勧められないのです」

「その点、緑茶を飲んで動悸(どうき)がするという人はまずいません。緑茶は肥満や糖尿病などの予防に働くこともわかっています。循環器専門医としても推奨できる飲みものです」

 また緑茶のカテキンには、抗酸化作用だけでなく抗糖化作用もある。