「しかもベリー飲料やコーヒーなどよりも、緑茶に含まれるカテキンには強力なAGE生成抑制力があります。個人的には緑茶に牛乳を入れて『緑茶ラテ』にするのが最強ではないかと思います」(望月氏)
緑茶を1日何杯飲むのが効果的か
20年の追跡調査で判明
国立がん研究センターでは「中年期の緑茶およびコーヒー摂取」と「約20年後の認知機能障害」の関係をロングスパンで調査したユニークな研究を行っている。
研究対象者は1995年時点で44~66歳の1155人の男女。そのうち259人が2015年に認知機能障害と診断された。
同研究では、対象者を緑茶摂取が1日▽1杯以下▽2~3杯▽4~6杯▽7杯以上―の4グループに分け、年齢や性別、生活習慣病の既往歴などによる影響をできるだけ取り除いて解析を行っている。
その結果、緑茶摂取の習慣が1日1杯以下のグループを基準とした場合、緑茶を2~3杯飲むグループでは認知機能障害のリスクが44%低下、男性に限ると62%も低下していたのだ。逆に4杯以上になると、予防効果が弱まることから、1日に2~3杯くらいの緑茶摂取が適量といえるだろう。
緑茶摂取と認知機能障害との関連
緑茶を1日2~3杯摂取すると認知機能障害のリスクが低下する。出所:国立研究開発法人 国立がん研究センター「緑茶・コーヒーの摂取と認知機能障害リスクとの関連について」拡大画像表示
ローテーションで楽しんだほうが
脳への刺激になる
望月氏は「毎日、同じものばかり飲まないことも大切」とアドバイスする。
「同じことを繰り返すより、新しいことにチャレンジした方が脳への刺激になります。ですから今回紹介した認知症リスクを下げる飲みものをローテーションで楽しんでもいいですね」
今回は確かな研究報告に基づき、ベリー飲料、紅茶、コーヒー、牛乳、緑茶の五つを取り上げたが、抗酸化・抗糖化作用といった観点ではまだまだある。下記にまとめたので参照してほしい。これらを含め、また気温や体調に応じてホットやアイスなどの使い分けをするのも、脳を働かせることになるかもしれない。
緑茶、コーヒー、赤ワイン、ベリー系果汁など
◎抗糖化作用のある飲みもの
緑茶、コーヒー、ベリー系果汁、ルイボスティー、ドクダミ茶、甜茶(てんちゃ)、柿の葉茶、カモミールなど
◆◆◆
>>【第2回】「健康のために飲んでいたのに…認知症リスクを高める「意外な飲み物」」は6月12日(金)に配信予定です







