「SNSや動画を見すぎてしまう生活」から抜け出そうとする「脱スマホ」が、新たな価値観として広がりつつある。平均的な人は死ぬまでに14年もの時間をスマホで失う。そんな「時間が溶けていく毎日」から抜け出す方法を示した1冊が『脱スマホ術』です。著者・戸田大介さんは、500万ダウンロード突破の国内No.1集中アプリの開発者。開発者だからこそ気付ける意外な事実と、スマホとのよい付き合い方を紹介します。
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SNSを見ると、気分が落ち込むのは当然
SNSを見ていると、気分が落ち込むことがあります。
友人が楽しそうに旅行している。
知り合いが結婚している。
そういう投稿を見ているうちに、「自分だけ遅れているのではないか」と感じてしまう。
これは、気のせいではありません。
ある研究では、SNSを見ることで気分が9%悪化するとされ、その原因に「嫉妬」があると結論付けています。
SNSは「自分より上(成功・幸福)」を見ることが多いので、メンタルは悪化していくということです。
下を見ていれば幸せ。
一方で、「下を見ていれば幸せ」というデータもあります。
これは心理学で「下方比較」と呼ぶのですが、人は自分より大変そうな人を見ると、
「自分はまだ大丈夫だ」
と思えて、幸福度が高まるという傾向が確認されています。
……なんだか、コメントに困るデータですね。
ただし、ここには注意点があって、下を見てばかりいればいいというわけでもありません。
「自分もそうなるかもしれない」と思うとダメなのです。
順調そうな人が、急に離婚されてボロボロになった話。
同じ仕事をしている人が、小さなミスで人生が台無しになった話。
そういった話は、「明日は我が身……」と、むしろメンタルに悪影響を及ぼします。
安全圏から下を見れば、盤石な幸せ
というような注意点を踏まえ、私たちは「盤石な幸福理論」を導けます。
ずっと安全圏から下を見る、というものです。
SNSなどでも、成功している人、幸せそうな人の投稿をことごとくブロックして、自分が陥ることのない不幸ばかり安全圏から見ていれば、私たちは(理論上は)幸福になれる。
――ということを考えたとき、私はある知人を思い出しました。
彼はとても頭のいい男なのですが、人生がうまくいかないとき、必ずメンタルを立て直せる必殺ワザを持っているのだそうです。
それが、「闇金ウシジマくん」を見ること。
「ああいう借金まみれの人を見てると、俺ってめちゃくちゃ人生うまくいってるな、って思えるんだよ」
……。
そう語る彼を幸福と呼んでいいのかは、私にはよくわかりません。
戸田大介(とだ・だいすけ)
山形県出身。新卒で電通アイソバー(現・電通デジタル)に入社。データアナリストとして勤務したのち、bondavi株式会社を創業。データと行動科学の知見をもとに、人の前向きな行動を引き出すアプリの開発に取りくむ。全アプリを広告なし・無償で提供し、ユーザー任意の寄付により運営している。『継続する技術』『集中』は国内有数のヒットとなり、累計ダウンロード数は1000万を超える。著書『脱スマホ術』『継続する技術』。








