米コロラド州フォートカーソンのロッキー山脈のふもとに張られた小さなテントの中で、米陸軍防空ミサイル部隊の将校たちは、7500マイル(約1万2000キロメートル)離れた中東で兵士が直面する厳しい現実を説明した。それは、兵士にドローンやミサイルの接近を知らせるさまざまなレーダーと、それらを撃ち落とすための迎撃システムが、互いに通信できないという問題だ。その結果、陸軍は日々、脅威を監視するために最大20人もの人員を画面の前に配置し続けなければならない。あまりの人手不足から、海外の任務では一時、食堂から料理兵を呼び出して、この任務に割り当てられた6人ほどの兵士を補助させたこともあった。兵士への負担に加え、空中からの脅威が複雑で一刻を争う場合、極めて重要な防衛措置に遅れが生じる原因にもなっていた。 「ここには多くの異なるシステムがあるが、必ずしも互いに連携できておらず、同じ画面を表示しているわけでもないことが分かるだろう」。欧州を拠点とし、ウクライナ軍と協力してドローンやミサイルの脅威に対処してきたソフトウエア運用官のベン・シフ少佐はこう語った。