株式投資家はどんな時でも米連邦準備制度理事会(FRB)の行動による影響を受けてきた。だが、アラン・グリーンスパン氏がFRBの議長に就くまでは、中央銀行が自分たちを救ってくれるとは決して期待していなかった。100歳で死去したグリーンスパン氏は、株式市場の投資家に永遠の遺産を残した。それは「グリーンスパン・プット」で、後に「フェド・プット」に姿を変えた。相場が下落した場合に投資家を損失から守るデリバティブにちなんで名付けられたこの言葉は、株価暴落の影響が金融政策の目標を脅かすという認識に基づくもので、それゆえにFRBは市場に介入し、投資家を救ってくれるという考え方だ。それは30年間続いたが、コロナ禍が収まった後にインフレが再燃したことで、フェド・プットが今なお生きているのかどうか疑問が生じ、それが望ましいものかどうかについても活発な議論が続いている。