ミスを報告するのが恥ずかしい。怒られたくないから黙っておきたい――そんな感情は誰にでもある。しかし著者は、仕事においてその感情を優先することが、プロとして絶対にやってはいけない行為だと言い切る。SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超える「にっしー社長」こと西原亮氏の著書、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに、誰でも「しごでき」になれる令和の仕事の基本を解説する。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

職場で嫌われる人は「気まずいときに黙る」。好かれる人はどうする?

「恥ずかしい」「怒られたくない」は、当然の感情だ

ミスをしたとき、報告をためらう気持ちはよくわかる。
「恥ずかしい。」「怒られたくない。」「もう少し自分でなんとかしてから報告しよう。」
こうした感情が湧くのは、人間として自然なことだ。
著者もそれを否定しない。

しかし同時に、著者はこう断言する。
「仕事においては、自分の感情を優先してはいけない」と。

「自分を守りたい」という感情が、組織を止める

人間ですから「恥ずかしい」「怒られたくない」という感情が湧くのは当然です。
しかし、「仕事においては、自分の感情を優先してはいけない」のです。
簡単な例で考えてみましょう。
「朝、布団から出たくない」「会社に行きたくない」という個人の感情は誰にでもあります。
しかし、その感情を優先して定時に出社しなくなったら、そもそも仕事として成り立ちません。これとまったく同じです。
自分を守りたいという個人の感情を優先して、会社の動きを止めたり、リスクを拡大させたりすることは、お金をもらって仕事をしているプロとして絶対にやってはいけない行為です。

著者が挙げる例えは、シンプルだ。
「朝、布団から出たくない。」「会社に行きたくない。」
誰でも感じるこの気持ちも、優先したら仕事にならない。
報告をためらう感情も、これとまったく同じ構造だ。

自分を守りたいという感情を優先した結果、会社の動きが止まり、リスクが拡大する。
そのとき被害を受けるのは、自分だけではない。
チームであり、取引先であり、顧客だ。
お金をもらって仕事をしているプロとして、それは絶対にやってはいけない行為だと著者は言い切る。

「好かれる上司」は、感情より先に動く

これは部下への指導だけでなく、上司自身にも当てはまる。
「この件、上に報告するのが面倒だ。」
「波風を立てたくない。」
そうした感情を優先して動きを止めることも、プロとしての失格に他ならない。

感情を持つことと、感情に従うことは、別のことだ。
感情を認識しながらも、プロとして取るべき行動を先に選べる人間が、チームから信頼される上司になる。
「言いにくいことを言える上司」は、部下にとって最も頼れる存在だ。

次に「言いにくい」と感じたとき、その感情を認めたうえで、先に報告・相談の一歩を踏み出すことだけでいい。

(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに作成しました)