キッチンで食器洗いをする子どもと見守る女性写真はイメージです Photo:PIXTA

毎日の洗濯や掃除、食事づくりに追われ、心の余裕まで失ってはいないだろうか。実は、「分類」と「気の持ちよう」で、家事の負担をグッと減らすことができる。生活に余白を生み出して、家族関係まで円滑にするその方法とは?※本稿は、家庭教育コンサルタントの岩田かおり『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

毎日の食事作りを
夫に任せて感じたこと

「6600回」

 これが何の数字かわかりますか?答えは、私が10年間で作り続けてきた食事の数です。

 平日は、1日2食は必ず作っていました。外食する日などを加味すると、1カ月に約55回は食事を作っていた計算になります。

 これが1年になると、55回×12カ月=660回。そして、それを10年間続けたら、660回×10年=6600回です。私の場合、20年間続けたので、13200回を超えました(自分でも驚き!)。

 私同様に、大台に乗っているみなさま、本当にお疲れさまです。我れながら、よくもまぁ、ここまで続けてきたと思いますよね?

 これだけ続けていれば、自分の料理こそが正しいという気持ちになったり、大事な家族が自宅で他の人の料理を「おいしい!おいしい!」と食べているのを見てイラッとしたりしても無理はありません。

 自分が握りしめてきた役割が違う人に渡ったとき、自分の“存在価値”自体が揺らぐ感覚をもってしまうのです。

 実は4年ほど前に、私は夫に料理のメイン担当を権限委譲しました。

 きっかけは夫が病気をしたこと。それまでは遅くまで働き、仕事で飲みに行って塩分が高い食べ物やアルコールをたくさん摂取していました。