だから、忙しいのは個人だけの責任ではなく、社会構造や良妻賢母のような神話がいまだにあるからだ、ということも理解しておくといいでしょう。
私はこうした社会を変えていくために企業での講演も行っています。しかし、残念ながら、一朝一夕に変化を起こすことはできません……。だから、まずは自分で変えられるところは変えていく。手放したり改善を図ったりしてほしいと思うのです。
2つ目は精神的な余裕がないということです。
コップに水が半分入っていたとします。それに対して、「半分も入っている」と思う人と、「半分しか入ってない」と言う人とでは物事の捉え方がまったく異なります。
「半分しかない」と思っている人は、どれだけあっても「これしかない」と思い続けます。
物事は捉え方次第でまったく変わります。
時間も同じで、どれだけあったとしても「忙しい」と思う人はそう思う。「時間は自分でつくるものだ」という意識をもたないと、いつまで経っても精神的な余裕のなさは変わりません。
家事を完璧にやろうと
してはいけない
また、共働きの家庭が増え、家庭の中でも仕事で使っている脳を全開にして家事や育児に向き合っている方がたくさんいます。
私自身も仕事では「漏れがないように」や「なるべくスピーディに」といったことを大事に進めています。「弱みを見せてはいけない」「失敗したらダメ」「どんなにつらくても頑張りきる」といったことを大事にしている人もいるでしょう。つまり、仕事脳は完璧主義を強化する脳なのです。
『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(岩田かおり、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
それを家事にまで持ち込んでしまうと、まったく余白がなくなってしまいます。
仕事と同じエネルギー量で家事にあたっては、どうしたって苦しくなります。頑張ることは悪いことではありませんが、臨界点を超えると自分で制御が効かないくらい人にガミガミ言ったり冷たく当たったりするようになります。
「余白をつくっていく」には、
(1)物理的な時間の確保
(2)精神的な余裕をもつ
の両方を行っていく必要があります。
まずは客観的に自分の時間の過ごし方を把握するために、1日の時間を何に使っているかを書き出し、どこを削ることができるのか考えてみてください。







