イランがイスラエルに向けて放った一連の弾道ミサイルは、イラン政府の思惑を示している。それは、中東地域全体に影響力を誇示し、米国政府を守勢に立たせ、米国とイスラエルによる激しい空爆作戦にさらされながらも依然として強力な打撃能力を維持していることを示したいという思惑だ。イラン指導部が狙っているのは、ミサイル攻撃を仕掛け、さらにドナルド・トランプ米大統領が和平合意の進展を維持したがっている状況を利用して、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に圧力をかけることである。イスラエルが7日、レバノンの首都ベイルートに空爆を行ったことを受け、イランはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラに対するイスラエルの攻勢を縮小させようと、賭けに出た格好だ。