職場で意見交換を行う社員たち写真はイメージです Photo:PIXTA

世間では優秀なチームはミスが少ないと思われがちだが、実際は真逆だ。Googleも生産性向上の鍵として重視した「心理的安全性」。その有無を確かめる7つの視点を紹介する。※本稿は、経営コンサルタントの松岡保昌、組織・人事コンサルタントの岩渕美香『残念なリーダーにならないための マネジメント50の心理法則』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

ミスを報告し合える環境が
重大な事故を防いでくれる

「心理的安全性」の高いチームとは、誰もが安心して自分の考えや気持ちを話し、行動できる集団のことです。Googleが「チームの生産性を高めるには、心理的安全性こそが最も重要な要素である」と発表し、注目されました。

 そもそもチームの心理的安全性は、エイミー・C・エドモンドソンが、医療分野におけるチームワークと医療ミスの関係を調査する中で、出会った概念です。

 さまざまな医療チームで、ミス率について調査したところ、不思議な現象が現われました。高い成果をあげる優秀なチームのミス率のほうが、そうではないチームのミス率よりも高いという結果が出たのです。

 みなさんは、この結果をどのように考えるでしょうか。エドモンドソンは、優秀なチームは自信過剰になり、注意散漫になるのだろうかと最初は考えたそうです。しかし、その後の研究で突き止めたのは、優秀なチームには率直に話せる風土があり、ミスをためらわずに報告し合い、再発を防止するための話し合いが行われていたことでした。ミスの発生数が多いのではなく、報告する数が多いという事実がわかったのです。