つまり、ほかのチームには、ミスを報告できるような雰囲気がなく、誰も話題にできず、報告もしない。言葉を選ばずに言うと、ミスが起こっても隠蔽されていたということです。命に関わる病院という職場ですら、ミスについて話すことをためらい、なかったことにしていたのです。

 対人リスクをとっても罰されないと信じられる状態、つまり、変な目で見られず、馬鹿にされず、叱られず、人間関係が壊れることもなく、立場が危うくなることもなく、率直に話し行動できるのが「心理的安全性」のあるチームです。

心理的安全性の有無を
確かめる7つの質問

 心理的安全性の有無は、会社全体だけでなく、チームのレベルで異なります。ですから、心理的安全性は、会社のトップの影響もありますが、組織の長であるリーダーの影響も大きいのです。

 今の時代、チームワークを必要としない仕事はほとんどありません。とくに、新しい商品やサービスの創出が求められる職場では、誰もが、他人の知見や考えを、自分のものとして自由に活用できることが求められます。

 率直な発言すらできない風土では、真の知のコラボレーションは起きないのです。

 エドモンドソンは、組織の心理的安全性を測る7つの質問を紹介しました。これら7つをもとに、自身の組織をチェックしてみてください。あなたは自分の部署を、「心理的安全性が高い組織」にできているでしょうか?

(1)このチーム内でミスをしたら、決まって咎められる
(2)このチームでは、メンバーが困難や難題を提起することができる
(3)このチームの人々は、ほかと違っていることを認めない
(4)このチームでは、安心してリスクをとることができる
(5)このチームのメンバーには支援を求めにくい
(6)このチームには、私の努力を踏みにじるような行動を故意にする人は誰もいない
(7)このチームのメンバーと仕事をするときには、私ならではのスキルと能力が高く評価され、活用されている

※(1)、(3)、(5)の質問は、指標がほかと逆になり、否定的な回答がポジティブ傾向