最初は「無防備」にならないこと
人間関係のトラブルを未然に防ぐには、最初の段階で少し警戒しておくことがポイントです。
では、どの程度の距離感が良いのでしょうか? 挨拶はしっかりする。誘われて行きたいと思えば食事くらいは行くけれど、個別には会わない。自分から積極的にLINEの交換などはしない。もし嫌だなと思ったら「あまりLINEを見ないんだよね」と適当にかわす。これくらいのスタンスで十分です。
一番良くないのは、最初の段階で「無防備に」深入りしてしまうことです。初対面で相手のことを何も知らないのに無防備になってしまうと、後から「この人、ちょっと怪しいな」と気づいた時には、すでに深く入り込んでしまっていて手遅れになります。
断りきれずに巻き込まれたり、はっきりと否定しなければならない場面が出てきて関係がこじれたりして、モヤモヤやお腹が痛くなる原因になるのです。「この人とは本当に仲良くしたいな」と思えた時に、少しずつ距離を詰めればいいだけで、最初から無防備に全員と仲良くしようとする必要はありません。
TPOに合わせた「適切な距離感」を保つ
人間関係には、TPO(時・場所・場合)に応じた「適切な深入り度」というものがあります。
例えば、私はスポーツジムに通っていますが、ジムでは「明るく挨拶ができ、お互いに楽しくその場にいられること」が一番重要だと思っています。ですから、個別に飲みに行ったりすることは基本的にはしません。そのほうが、お互いにとって快適な空間を守れるからです。
ご近所付き合いも同様です。「いいお天気ですね」と明るく挨拶ができる関係性がベストであり、ベタベタと深入りしすぎてこじれてしまうと、そこに住みづらくなってしまいます。職場も同じで、「仕事のやり取りがスムーズにできる」という深さで付き合うべきです。
こうした認識を持たず、本来のTPOとずれた人間関係を築いてしまうことがトラブルの主な原因です。一度深く入り込んでしまった後で急に冷たくしようとすれば、必ずこじれますし、最悪の場合は敵意を持たれてしまいます。「ある程度仲良くなったのに、深入りしすぎたからごめん」なんて、相手には絶対に言えませんよね。
ご縁があれば、関係は自然と深まる
だからこそ、最初から深入りしないことが重要なのです。それは決して冷たい態度ではありません。お互いのエリアを守り、長く快適に関係を続けていくための知恵です。
本当に深入りすべき人間関係というのは、実はそう多くはありません。同じ目標に向かって切磋琢磨するような相手であれば、最初の時点で無理に深入りしなくても、一緒の時間を過ごすうちに勝手に深まっていくものです。
最初から無防備に深入りしない。お互いのために適切な距離を保つ。そうしていれば、必要なご縁は自然と深まっていきますし、人間関係が築けなくなって孤立してしまうようなことはありません。ぜひ、安心してくださいね。




