それで家庭がうまく回っているのならいいのですが、私たちからはギリギリの綱渡り状態に見えるケースもあります。モモカ姉妹の父親は、仕事が激務のようで平日は毎日深夜帰宅。そのうえ休日は毎週のように某アミューズメントパークに通っています。父親自身がそのアミューズメントパークが好きなのかというと、そうではありません。妻の強い希望により「行かされている」のだそうです。

 当然、疲れているので、姉妹を近くで遊ばせながらため息をつき、ビールを飲んでまぎらわせているとのこと。そのままでは疲労が蓄積して仕事にも影響が出ますし、休日もよりいっそうイライラするという悪循環になるでしょう。メンタルに悪影響が出ていて、いずれ起き上がれなくなるのではと心配になるケースもあるのです。

 子どもたちだって、親がいやいや遊びに連れ出していることは察しています。どんなに好きな場所でも、ネガティブな印象がついてしまうのです。もはや誰のために、何のためにやっている行動なのかよくわかりません。

親が楽しめることに
子どもを巻き込もう

 普段仕事の忙しい人が、休日に家族のために時間を使うことを「家族サービス」と言うことがあります。家族のために自分の時間を犠牲にする・我慢するというニュアンスがあり、この言葉には違和感があります。家庭はもっとポジティブで楽しい場であってほしいのです。子どものために我慢するのではなく、親自身の好きなことに子どもを巻き込む形で考えてみましょう。

 たとえば、釣りが好きならば、子どもと一緒に釣りに行って楽しむ。スポーツ観戦が好きならば、子どもと一緒に観戦する。子どもは、親が楽しんでいる姿を見て、対象のものを好きになることが多いのです。とくに5歳までの子どもは、親と一緒なら何でも楽しめるところがあるのでチャンスです。親子でする楽しい経験が良い刺激となって、脳育てにつながります。

 ちなみに成田家では父親が歴史オタクなので、休みの日は歴史建造物や博物館などに娘を連れまわしていました。母親は興味がないので同行しませんでしたが、父親のおかげで娘は歴史好きになりました。