手をつないで歩く親子の後ろ姿写真はイメージです Photo:PIXTA

「子どものために」と無理をして、休日に気乗りのしない家族サービスをしていないだろうか。しかし、我が身を犠牲にして遊んであげても、実は子どもにいい影響をもたらさないのだという。専門家が、親と子ども両者にとって充実した休日の過ごし方を提案する。※本稿は、小児科医の成田奈緒子、臨床心理士の上岡勇二『その「習慣」が子どもの才能をダメにする』(SBクリエイティブ)一部を抜粋・編集したものです。

お父さんが楽しくなさそうだから……
モモカ(小2)、チカ(5歳)の場合

 モモカとチカの姉妹は物心ついたときから、休みの日は父親と一緒に出かけるのが習慣になっています。とくに頻繁に行くのがアミューズメントパーク。年間パスポートを持っているので、ほかに行きたいところがなければここに行くのが定番なのです。ただ、母親はめったに参加しません。休日はお父さんが頑張る「お父さんデー」ということにしているのです。

 一緒に遊びに来ている父親もあまり楽しそうではなく、モモカは休日が楽しみでなくなってきました。「もっと楽しいところに行きたい」と言ってみたり、「どこにも行きたくない」と駄々をこねたりするようになりました。

 モモカの家庭のように、土日は「お父さんデー」にして子どもは父親に任せるというところもあるようです。父親は仕事が忙しく、平日は帰りが遅くて育児に参加できないため、休日くらいは家族サービスをしなければならないという義務感と、母親の「休日くらいは休ませてほしい」という気持ちから休日の家族サービスがスタンダードになっているのです。