さらに驚くのは、軽スーパーハイトワゴンでは10%台の4WD比率が、デリカミニの場合は47%もあること。ターボエンジンの比率も、競合モデルが軒並み10%程度であるのに対して40%台だ。

 雪国以外のユーザーが4WDを、自然吸気エンジンでも足りるユーザーがターボを選んでいる。これは、ユーザーが実用以外に多くを求め、その対価を追加で支払う高付加価値型のビジネスが成立していることを示す。

 果たしてデリカミニの何がいいのか――、不思議に思いロードテストを行ってみた。試乗車は最多販売のDERIMARU 4WDターボで、走行距離は328.3km。なお、筆者は以前、デリカミニ第1世代も814.7kmテストドライブしているので、「新旧の違い」についてもレビューをお届けしたい。

SUV買える値段じゃん…「軽なのに約300万円」デリカミニで一番売れているグレードの実力2023年5月のデビューと同時に大ヒットした第1世代デリカミニ。現行の第2世代はその流れを上手く受け継いだと言える Photo by K.I.
デリカミニとなる前の三菱自動車eKクロススペース。ライトやグリルなどの意匠変更で日産ルークスと差別化するという手法は同じだったがこちらは全然売れなかったデリカミニとなる前の三菱自動車eKクロススペース。ライトやグリルなどの意匠変更で日産ルークスと差別化するという手法は同じだったがこちらは全然売れなかった Photo by K.I.

 まずは外観だが、登場と同時に高い人気を獲得した第1世代のイメージを上手く継承していると感じられた。

 デリカミニ第1世代は、三菱自動車ブランドの軽モデルが極度の販売不振に陥っていることへの苦肉の策として、「eKクロススペース」の外板はそのままにヘッドランプ、バンパー、グリルなど比較的簡単に手を入れられるところだけを変更したクルマだった。

 兄弟車(三菱と日産の共同開発)である日産ルークスとの差別化の手法は、eKクロススペースとまったく同じ。異なるのは三菱自動車のブランドイメージに沿ったオフロードを前面に出したこと。フロントデザインはアウトドアをイメージさせるタフギア風とし、4WD車の最低地上高を少し上げ、車名に伝統のオフロードミニバン「デリカ」を付けた。すると一転、高い人気を獲得したのだった。