「この会社は危ない!調査しよう」「経営が不安定そうだし、かかわりたくないな」。銀行(金融機関)や税務署は、会社の何を見て評価しているのでしょうか?そのポイントをお伝えいたします。
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御社のB/Sは「きれい」ですか?
過去の連載で、「B/Sの基本的な読み方」について触れましたが、今回はその発展編です。
よく、「B/S(貸借対照表)をきれいにする」「B/Sを掃除する」という言葉が使われます。「B/Sをきれいにする」とはどういうことなのでしょうか?また、なぜきれいにする必要があるのでしょうか。
P/L(損益計算書)は、1年間の成績ですのでその都度リセットされますが、B/Sはその時々の状態を示すものであり、ずっと蓄積されていきます。たとえば、会計ソフトの入力を間違えたり、税法の解釈が違っていたりすると、その間違いはずっとB/Sに残ってしまいます。
その結果、「数年前に間違えた数字が今でも残っている」「前任の経理担当者が処理していて、詳細不明の数字が残っている」ということが起こります。
さて、このようにB/Sが汚れていると、「この会社は経理がちゃんとしていない」というイメージを与えてしまいます。特に、銀行(金融機関)、税務署からそう思われてしまうと、不都合なことが起こります。