銀行(金融機関)、
税務署のホンネはこれだ!
B/Sがごちゃごちゃして汚い状態であれば、銀行(金融機関)は、「経営が不安定そうだし、かかわりたくないな……」というイメージを持ちます。また税務署は、「何か不正な処理をしているんじゃないか。怪しいから調査すべきかもしれない」と考えます。
税理士である私も契約前・契約時にB/Sを見せていただいております。「B/Sがきれいかどうか」は、契約の有無を決めている要素の1つです。
B/Sをきれいにするためには、次の10のポイントをチェックしてみて下さい。銀行(金融機関)や税務署も、これらのポイントを見てきます。
(1)現金→実際の現金残高と合っているか?
(2)普通預金→預金残高と合っているか?計上されていない口座がないか?
(3)売掛金→不明な残高がないか?どの取引先に未回収の金額がいくらあり、いつ入金されるかが把握できているか?
(4)商品→実際に在庫の金額と合っているか?
(5)仮払金→まだ精算できていない金額はないか?
(6)貸付金→会社から引き出したお金がないか?返済できているか?
(7)器具備品→本当に存在しているか?器具備品ではなく消耗品費で処理できるものではないか?(1つ30万円未満)
(8)買掛金・未払金→どこに、いつ、いくら支払うべきものかを把握できているか?
(9)預り金→源泉所得税の預り金が残っていないか?または預りもれがないか?
(10)借入金→金融機関からの借入金合計と一致するか?利息・印紙代などを相殺されている場合は要注意