盲目的ながむしゃらさが大切な時もある
私は、コンサルタントという職業柄、「しっかりと考えてから行動するべきだ」と主張することが多いです。
多くの場合、そのアドバイスは有効です。考えなしに行動していては、後から振り返ろうにも「なぜ失敗したのかわからない」とか、「なんとなくうまくいった」とかいうことになってしまい、次に生かすことができないからです。
しかし、今回取り上げているような「考えすぎてしまって、手が止まる」タイプの人には、反対に「考えるのをやめて、とにかく突っ走ってみよう」という話をする必要があります。
特に、若手社員においては、スキルが十分ではなく、また、自分自身の得意不得意も明確ではないことが多いため、「頑張って考えた内容が、的外れだった」ということが頻繁に起こります。
コンサルタント的に言うと「初期仮説の筋が悪い」という状態です。
もちろん、そこから学べることも多くありますが、それは「足が動き続けている」という前提があってのお話です。考え込んで立ち止まってしまうタイプの人は、前に進んでいないため、学ぶための材料が少ないわけです。
こうした人には「一回、がむしゃらに走ってみよう」というアドバイスが有効です。
賢く効率的にやろうとしすぎないで、とりあえず目をつぶって走り抜けてみよう、というお話をすることになります。
毎日考えて考えて考え抜いている…というタイプの人にとっては、考えなしに走るなんて、とても怖いことかもしれません。だからこそ、振り返り時期を“適切に”設定してあげることが大切になってきます。
その若手社員が、目をつぶって走り切れる最長距離を見定めましょう。
そして、そこに到達するまでは、ただひたすらに走ってみることを促します。
仮に「3カ月後に振り返る」と決めたとしても、それまでずっと放置してしまうのではなく、定期的(隔週なり月次なり)に状況を聞いてあげるべきです。
ただし、その場合にも、相手が内省的にならないように気をつけます。あくまでも「迷わずに一直線に進めているか」「前に進んでいる実感はあるか」という点を確認するように心がけましょう。
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もし、迷いを断ち切れなかったり、不安に感じていたりするようなら、「たった3カ月の話だから」と励まします。
また、3カ月後に、思ったような成果が出ていないこともあるでしょう。
そのときにも、立ち止まらずに走り切ってみたことで、得られたものは必ずあります。
その成功体験を踏まえ、次の3カ月間はどの方向に走るべきかを検討します。
いずれにしても、「ちゃんと走り切れる」「しっかり前に進める」という実感を持ってもらうことが成長のために最も大切です。
真面目で頑張り屋さんの若手社員が、しっかり成長できるように後押しできるマネジャーを目指しましょう。







