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「きょうだいを平等に愛せない」「つい叱ってばかりいる」と悩んだことはないだろうか。そんな子育てに迷っている親こそ取り入れてほしいのが、教育方針を「お試し」で変えてみることだ。子どもの自己肯定感を育み、親自身もラクになれるその方法とは?※本稿は、児童精神科医の精神科医さわ『「幸せそう」にならなくて大丈夫』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
子どもへの均等の愛は
正直、むずかしい
「上の子かわいくない症候群」ということばを聞いたことがあるでしょうか(そんな医学的な診断名はなく、造語なのですが)。
インパクトのあることばでメディアでも取り上げられることが多いですし、実際、クリニックにも自分がその「症候群」ではないかと思い悩んでいる……と吐露される方もいらっしゃいます。「上の子をかわいがれない自分は、ダメな母親なんでしょうか?」と。
自分の子どもたちに、まったく同じ熱量で愛を注ぐ――。これは正直、むずかしいことです。世間ではきょうだいで差をつけてはいけないと言われますが、厳しいですって。機械のように均等に愛を注げればいいけれど、残念ながら、人間にその機能は装備されていません。
どれだけ「同じだけ愛している」といっても偏りは出てしまうものですし、そもそも愛の量は液体のようにはかることができません。「均等に」という意識自体、意味がないような気もします。
だから、仮に「上の子かわいくない症候群」やその逆があったとしても、責めなくていいんです。むしろ、こんなふうに考えてください。
私たち人間は、揺らぎの中に生きています。感情もものの見方も、価値観も揺らぐ。子どもの頃に大嫌いだったピーマンが、いつの間にか大好物になる。それが人間というものです。







